にゃー将軍です、前回の記事の続きです。
各種検査、人工授精
産婦人科①②では採血と内診で妊娠する以前に治療しておくべき病気がないか、いつ排卵しているかなどを確認していたんだと思います(よくわかってない)。
不妊専門クリニックでは今手元に明細があるのですが
・AMH
・抗精子抗体
・血糖
・血算
・GOT
・GPT
・尿素窒素
・クレアチニン
・血型
・HbAlc
・甲状腺ペルオキシダーゼ抗体
・抗サイログロブリン抗体
・E2
・プロゲステロン
・生化学的検査
・B-V
・LH
・FSH
・PRL
・FT4
・FT3
・グロブリンクラス別クラミジア・トラコマチス抗体
・ATLA
・テストステロン
・PT
・APTT
・FIB
・HBs抗原
・DHEA-S
・梅毒
・HCV
・HIV
・亜鉛
・銅
・25-OHビタミンD
・血中HCG
の値を確認したり、
・ヒューナー検査
・卵管造影検査
・頸管粘液検査
・精子検査
・子宮鏡検査
をしたり
・ビタミンD
・葉酸
・DHEA
のサプリを飲んだり
しました。(書いてる方も多分見る方も気が遠くなる)
一通り検査をして、夫婦共に特に異常はありませんでした。
検査をしながら最初の3ヶ月はタイミング法もやっていましたが妊娠できませんでした。
それからステップアップし、人工授精は6回チャレンジしました。
私の通った不妊専門クリニックでは「人工授精でうまくいく人は5回以内に妊娠する」という説明で、5回でうまくいかないならあとはやるだけ時間の無駄だからステップアップした方がいいということでした。
私の場合、5回目をやったのが11月だったので、「キリのいい今年いっぱいは人工授精にして、それでだめなら来年は体外受精にしよう」と夫婦で話し合いました。
ちなみにその年でにゃー将軍は派遣で働いていた仕事を辞めました。
体外受精となると連日通院する週もあると説明を受けていたので、職場にも話をしておいた方がいいと不妊治療中であることを上司に報告したのですが、「不妊治療は大変でしょうから、仕事は辞めてゆとりをもって治療に集中してくださいな」という優しい言い回しで契約を更新してもらえなかったのです。
本当に優しいわけではありません。
これまでにも散々嫌な思いをさせられてきた上司だったのが、最後も一見「あなたの為を思って言っているのよ」の体を保って契約を打ち切られたのには反吐が出ましたが、ここで争うことにメンタルを消耗していたら確かに赤ちゃんはきてくれなさそうな気がしたので、もういいやと退職しました。
体外受精
体外受精は採卵2回、移植1回で妊娠しました。
体外受精の流れは、採卵一週間前ぐらいから内服薬と自己注射で卵を育て、採卵しそれに精子を振りかけて受精させて、受精卵を培養し、それをお腹にまた戻します。
私の場合1回目に採取した卵での受精卵はうまく育たず移植に至りませんでした。
卵に精子を振りかけるだけの場合を体外受精、卵に針で精子を注入するのが顕微授精でオプション料金がかかります。
また受精卵を少し培養しただけでお腹に戻すのがスタンダードなのに対して、長めに培養して胚盤胞という状態にしてから戻すというオプションもあり、胚を一旦凍結するというオプションもありました。
2回目の採卵のときには顕微授精にして、胚盤胞培養・凍結もお願いしました。
また受精卵をお腹に戻す際に受精卵を培養していた培養液も一緒に子宮に戻すSEET法というのもお願いしました。
オプションはいちいち五万円とかかかるのですが、1年も不妊専門クリニックに通うとすっかり金銭感覚は麻痺してしまうので、「10万プラス? オッケー、やっちゃって!!」という感じで、らーめん全部乗せみたいな感じで妊娠率が上がると言われるオプションサービスには全部申し込みました。
期間
普通の産婦人科に通って1年半、
不妊専門クリニックに通って1年半の
合計3年かかりました。
大雑把に言うと
タイミング法に21ヶ月、
人工授精に6ヶ月、
体外受精に9ヶ月
かけて妊娠することができました。
33歳で妊活を始めて2年近くをタイミング法だけしかやらなかったのは今となっては悔やまれるような気もしますが、始めた当初の私は治療をしなくても妊娠できるに違いないと思っていたので、数回しかタイミング法を試さずに人工授精や体外受精をする気にはなれませんでした。
でももし33歳ですぐに採卵をしていたらもっといい質の卵がたくさんとれていたかもしれません。
金額
最初の二つの産婦人科でかかった費用は覚えていません(ごめんなさい)
不妊専門クリニックでは
諸々の検査と人工授精6回に大体28万円、
体外受精は145万円ぐらいかかりました。
だから合計173万円でした。
私の住んでいる地域では助成金が30万円でました。
細かい治療の1回の金額は下記に一覧にしておきます。
・卵管造影検査 1万円
・人工授精 2.5万円
(以下体外受精)
・採卵から培養 25万円
・顕微授精 6.5万円
・胚盤胞培養 5.5万円
・胚凍結保存 5.5万円
・胚移植 6.5万円
・アシストハッチング 3万円
この他、採卵までの一週間ぐらいは排卵誘発剤を注射したりするのに連日通院しましたが、毎日2~3万円はかかっていました。
だから不妊治療とひとくくりに言っても、やっぱり体外受精が段違いに高いです。
気持ちの変化とまとめ
近くの産婦人科に通っていたときは能天気なものでしたが、不妊専門クリニックに通い始めたときはやっぱり「私は不妊なのか・・」と少し落ち込みました。
それでも早いところ卒業するぞ!と思っていたのが、体外受精にステップアップしたときには連日薬を飲んで自己注射をして通院して・・というのをやることになんだか情けなさを感じたりしました。
普通は病院に行くことなくセックスすれば妊娠できるのに、私はあの手この手で最新の医療の力を借りなければ妊娠することができないのかと、女として(動物として?)能力が足りないように感じたこともありました。
でも当時の自分に今の自分から声をかけてあげられるとすれば、「色んな人の手を借りないとどうにも進めなくなるのは妊娠だけで終わらないから! 出産もどうにもこうにもどん詰まったし、産後も酷いものだったから! 医療の力でも他人の手でもどんどん借りていくしか方法はないよ!」と言いたいです。
不妊治療中に一番辛かったのは2度目の体外受精で見事着床したものの、妊娠7週の不妊専門クリニック卒業予定の日に赤ちゃんの心拍が確認できなくなったことでした。
そのときのことは過去に記事に書きました↓
治療は痛かったり精神的にしんどかったり金銭的にも気が遠くなりますが、生まれた赤ちゃんをこの手に抱いたらこれまでの辛さなんて本当に飛んでいきます。
不妊治療は全ての人がうまくいくとも限らないのでギャンブルな面はありますが、私にとってチャプちゃんは「触って確かめられる幸福」なので、頑張る甲斐は大いにあると思います。
役立つサイト
ここまでにゃー将軍の個人的なことを書いてきましたが、色んな人のデータが見れるサイトがあります。↓
どこの病院で、どういう治療をして、どうだったかっていう具体的な口コミが見られます。
私は産後にこのサイトの存在を知ったのですが、病院を選ぶ時点で知っておきたかったなと思っています。
妊娠可能な大事な期間に多額のお金を払って通うことになるわけで、病院選びは大変重要です!
最後に
不妊治療についてまとめようとしたら、また長文になりあんまりまとまってない仕上がりとなりました、読んで頂いた方ありがとうございました。