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胎便吸引症候群で生まれてNICUに入った話

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こんにちは、1歳7ヶ月の愛娘チャプちゃんの育児奮闘中のにゃー将軍です。

 

チャプちゃんは生まれてすぐに胎便吸引症候群と診断されて、しばらくNICUに入院していました。

 

その時のことをまとめておきたいと思います。

 

 

 

胎便吸引症候群とは

 

胎便吸引症候群とは、出生前または周産期に、肺に胎便(暗緑色の、無菌の便)を吸い込んだ新生児に呼吸困難(呼吸窮迫)がみられることをいいます。

www.msdmanuals.com

 

赤ちゃんはママのお腹にいるときはうんちをしませんが、なんらかの影響でうんちをしてしまうことがあり、そのうんちを含んだ羊水を飲み込むことで肺に炎症を起こすことがあるそうです。

 

 

生まれたとき

 

にゃー将軍がチャプちゃんを出産したのは31時間の難産の末でした。

 

耐え難い陣痛の痛みで「私には無理かも・・」という思いがよぎったことも影響してか、お産はなかなか進みませんでした。

 

しかし、なんとかかんとかチャプは誕生したのでした。

 

チャプちゃんの産声を聞き、消耗しきったにゃー将軍は安堵感と「やっと終わった」というやれやれ感で呆然としていましたが、その一方チャプちゃんは体を綺麗にしてもらったり、身長・体重を測ってもらったりし、そして小児科の先生にしきりに機械を口に突っ込まれ、吸われていました。

 

パパ・ママ・赤ちゃんで写真を撮ってもらったり、和やかな時間を過ごしてからだったと思うのですが、小児科の先生がきて「羊水が混濁していました。この羊水を飲み込んだことで赤ちゃんに何らかの影響がでる場合があります。この後保育器で慎重に管理をしますが、明日の朝も炎症の値が高いようなら、ここよりも設備の充実している大学病院に転院してより詳しく検査をした方がいいかもしれません。」という説明を受けました。

 

看護師さんが何故かサービス感を出して(?)、「ほら、濁っているでしょう?」と濁った羊水を見せてくれたのですが、私としては「普通の羊水を見たことないんだから、そんなこと言われても・・」という感じでした(濁らせたくて濁らせたわけじゃないし)。

 

濁っていない綺麗な羊水なら飲み込んでも問題はなかったということでした。

 

私が出産した産院は産婦人科と小児科がある病院で、普通は小児科の先生は17時で帰ってしまうそうなのですが、私が出産したのが17:13でたまたままだ残っていた小児科の先生が立ち会ってくれ、羊水が混濁しているのを見てチャプちゃんに応急処置をしてくれたということは後になって聞きました。

 

のちのち、胎便吸引症候群という病気を調べると、飲み込んでしまった濁った羊水はできるだけ早く吸い出すことが重要らしく、その先生がいる間に産まれてきたチャプちゃんは持っていたと思います。

 

そういうわけで、翌朝の検査結果を待つことになったのですが、先生の口調からして、「羊水混濁も胎便吸引症候群もたまにはあることで、そんなには心配はいらなさそう」という印象を持って、「まあ明日には安心できるだろう」とその晩は久しぶりにゆっくり眠ったにゃー将軍でした。

 

 

翌朝

 

朝目が覚めてすぐにまた先生が部屋に来て「炎症の値がやはり少し高いので、念の為大学病院に転院することをお薦めします。」という説明を受けました。

 

お医者さんがそう言うんだから、その通りにお願いしますということにして、それからはあれよあれよという間にチャプちゃんは救急車で運ばれて行ってしまいました。

 

そこの産院では通常は出産の翌日から母子同室で入院期間を過ごすのですが、にゃー将軍は一人での入院生活となりました。

 

一人の入院生活中には、どうしてチャプちゃんは胎便吸引症候群になってしまったんだろうと考え、産後看護師さんから「陣痛はママも辛いけどお腹の赤ちゃんにとってもストレスなんですよ」ということを聞いていたので、私は陣痛中自分の痛みだけを考えてチャプちゃんもお腹の中で頑張っていることにまで考えが至らなかったなぁと元気をなくしていました。

 

 

NICUでは

 

転院の手続きは夫が全てやってくれました。

 

NICUに入院してすぐの医師の説明では「感染症にかかっていないか検査をする。もしかかっているようならそれの治療をする。」ということで、検査の結果が出るのに何日かかかるので、その結果が出ないことにはどのような治療になるか、入院期間がどれぐらいになるかもわからないということでした。

 

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この写真は入院したときに夫が撮って送ってくれたものですが、今思うとこの写真を見たらもっと動揺して、「この子はこれから先ちゃんと生きられるんだろうか?」と心配になってもおかしくないと思うのですが、何故かその時の私は本当に全然心配せず、自分がお世話するよりもプロの医療従事者が24時間体制で見てくれている方が安心だと思っていました。

ただ、この写真では伝わるかわからないのですが、生まれたばかりのチャプちゃんは本当に目も鼻も口も手も足もすごくちっちゃいのに、その小さなお鼻の小さな小さな鼻の穴に通す物凄い細い管がこの世にはあるんだなあ、そしてそれを作っている会社があるんだなあすごいなあと思ったことを覚えています。

 

 

面会

 

チャプちゃんが生まれたのは2020年の4月で最初の緊急事態宣言が出ている最中でした。

 

なので、NICUも厳戒態勢で、親も一人しか入れず、週3日の一日2時間までしか滞在してはいけないことになっていました。

 

それで入院4日目ぐらいにやっと面会することができたのですが、チャプちゃんは大変元気でした!

 

入院直後にはたくさん付けられていた管もほぼ外れていて、看護師さんからは「呼吸を補助する管を自分で外してしまい、自力で十分呼吸ができていたのでそのまま外すことにしました」と言われました。

 

泣いて大暴れして、邪魔なものは払いのけてしまっていたのでした笑

 

面会に行けない日にも看護師さんから「ミルクもよく飲むし、よく泣くし、元気です♥」とは聞いていたのですが、会ってみると本当に元気でお肌もつやつやで、NICUの看護師さんたちに大切にお世話してもらっているようで安心しました。

 

その頃のにゃー将軍は心身共にボロボロだったので、記憶が曖昧なのですが、結局2回か3回面会に行き、その時までに結果の出ている検査については説明を受けましたが、全て問題なく、最後まで結果がわからなかった検査についても問題がなく状態も安定しているということで、退院できることになりました。

 

 

入院期間

 

結局、8日間の入院で退院することができました。

 

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満を持して退院のチャプちゃん

 

入院費用

 

お会計はなんと95万円でした!

 

しかし、我々の住んでいる地域では乳幼児医療証を示すことで自己負担額がなくなるので、後日ほぼ全額返金してもらえました。(確かミルク代とかが少しかかった)

 

乳幼児医療証は出生届を役所に提出してから発行になるので、生まれる前に準備はできませんから、チャプちゃんのように生まれてすぐに入院となると一旦立て替え払いをしておいて返金してもらうという流れになるようです。

 

 

退院後のチャプちゃん

 

退院後はずっと元気です。

 

胎便吸引症候群になったことによって、何かしら後遺症として残るものはないのかとお医者さんに確認しましたが、「今の時点で危惧されるようなことは特段ない」というような回答でした。

 

何かしらの影響が出てくることも否定はしないという感じでした。

 

「もう治ったんで全然バッチリ大丈夫、心配すること0で~す!」って感じではなかったです(そんな医者いないか)。

 

でも今1歳7ヶ月ですが、元気いっぱいで、健診とか予防接種の度に書類に「生まれてからの病気・異常」みたいな欄がある場合はこの病気のことを書くのですが、今までに色んなお医者さんにかかりましたが「ふ~ん」以外に言われたことがありません。

 

だから生まれたときは入院騒ぎになったけど、結局は生まれてからずっと元気な赤ちゃんということになっています。

 

 

以上、チャプちゃん誕生のときのお話でした♥

 

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