こんにちは、2歳の愛娘チャプちゃんの育児奮闘中のにゃー将軍です。
💙💛わっと (id:watto)さんの記事を読みました。
心が健全な状態であればやすやすと見抜けるデタラメであっても、肉親を亡くすような極限下の心理状態であれば、つい引っかかってしまうことはありうる。
そこで、にゃー将軍も色々と騙された経験があるので、どういう心理状態で不本意な契約を結んでしまったのか、思い出しつつ書いてみようと思います。
ちなみににゃー将軍は不幸のさなかに付け込まれたわけではなく、元気いっぱいハッピーヤッピーな状態で真正面から説明を受け契約してしまった話で、霊感商法でもないので全然関係ない話とも言えます。
ですが、冷静な判断ができていれば契約しなかったものを、その場の雰囲気などに乗せられて契約してしまい、後で後悔するという面ではとても似ていると思います。
悪徳商法の被害
18歳でエステ
確か高校を卒業したばかりの春休みだったと思うのですが、小学校からの友達のIが
「なんか、メールできたスロットで当たって、高級エステが受けられることになった! 友達を紹介できるシステムになってるから、にゃーにもメール送るね!」
と連絡をくれたのです。
これを書いているアラフォーの今となっては、この時点でフラグが立ちまくってるのですが、当時のにゃー将軍は何も警戒しませんでした。
そしてそのメールを開いてみると、聞いていた通りスロットの画面になり、見事にゃー将軍も当たりがでたので、高級エステを受ける権利を得たのでした!
(全員当たりなんだよ馬鹿)
そして、原宿にあったエステサロンに行って施術を受けたのですが、綺麗な店内に綺麗な女の人が何人もいて(空いてたけど)、エステは気持ちよく、いい女の仲間入りができたような気がしたのでした。
そこで終わればよかったのですがそんなわけはなく、その後
「このエステは何回か通わないと意味がない」
と言われ、あれよあれよといううちに数か月通う契約(10万円ぐらいだったかな)をしてしまいました。
そして1,2回は通ったかと思うのですが、ある日Iからまた連絡があり、
「紹介しておいてなんなんだけどさ、私こんな高額払いきれる自信がなくなってきちゃった。消費者相談なんちゃらに相談してみたら、うちら未成年だから解約できるらしいよ! にゃーも相談してみたら?」
と言うのです。
にゃー将軍もその高額にはビビっていたので(でもその解決策は自分では思いつかなかった)、言われた通り相談に行き、優しい相談員さんに事の成り行きを説明すると、親の同意を得ていないならその契約は無効だ、ということで、その場で相談員のおじさんがエステサロンに電話をかけてくれ、にゃー将軍も無事に解約することができたのでした。
当時は18歳が未成年でよかった…と同時に今の18歳だったらこれができないんですよね…と思うと各地で問題が起こっていそうで心配です。
一回り上の先輩から教わった補正下着
その後、今度は22歳の頃ですが、当時にゃー将軍は芸能事務所のレッスンに通っており、そこで当時30代前半の女性Oと知り合いました。
その人は綺麗で足が長くてスタイルが抜群でした。
ある日その人から、
「綺麗な足ってどこが違うと思う?」
と聞かれ、「細さかな…肌の綺麗さかな…」と思っていたら、
「膝の上にお肉が乗っていなくて、すらっとした足だと思わない?」
と言うのです。
確かにOさんは膝の上に肉がなくてすらっとした綺麗な足をしていました。
そして
「私の足も前は全然こんなじゃなかったの。下着を変えたらこうなってびっくり。」
と言うのでした。
「えーどこの下着使ってるんですか?」
と聞いたところ、
「今度一緒に行く?」
と言うので、行くことにしました。
その時は、本当に下着が欲しかったというよりは、Oさんがレッスンとは別に時間を割いて自分と会ってくれることに興奮していました。
そして、連れて行ってもらった先はおしゃれで綺麗なサロンで、「後はこの人たちから話を聞いて。」とOさんはすぐにいなくなってしまいました。
そこでは色々な種類の綺麗な下着があり、おばさんが着るのを手伝ってくれました。
ガードルで太ももの無駄な肉をお尻に引き上げ、ブラジャーで背中の無駄な肉をおっぱいに持っていきました。
引用元
一人で着るのは難しいぐらい、肉を移動させながら着るので、全ての下着を着けたあとは確かにメリハリのある体になったような気がしました。
そしておばさんたちは下着を着けたにゃー将軍を褒めちぎってくれました。
「わ~とっても素敵なスタイル!」
「あなたならすぐにいいスタイルが定着するわ!」
そして値段を聞くと、詳しいことは別室で、と別の小部屋に通され、それ専門と思われるおばさんが出てきました。
それは、💙💛わっと (id:watto)さんの記事で引用されている現代ビジネスの記事の女霊能師と同じぐらいの霊能力と達者な口を持ったおばさんでした。
そして判明した金額は40万円。
しかしその霊能師風おばさんに、この下着がいかに素晴らしいか、そして続けることに意味がありそれを続けることで人としても成長できる、それはローンを払い続けるということも含めて立派な行いであるし、決めた目標を達成することでより大人の女性として自分を愛することができる、今ここで高いと思われる壁に立ち向かうことであなたは確実に成長できる…!!みたいなことを言葉巧みに説明され、にゃー将軍は
「私…頑張ります!」
と言ってしまったのでした。(なんでやねん)
月々の返済額を安くするため、確か4年ぐらいのローンを組み、利息は20万円の合計60万円の負債を背負うことになったのでした。
そしてその後毎日せっせと肉を寄せてその下着を着ていたのですが、正しい着方をしないと意味がないと言われていたので正しく着ようと時間をかけて着替えたりしていました。
洗濯機で洗ってはだめということだったので、手洗いして自分の部屋に干したりもしていました。(母に「あんたこれもっとちゃんと絞らないと水垂れてるわよ」とか言われた思い出)
そして着続けて何週間か経った頃、思ったほどにはスタイルが変わらないことを相談しにサロンに行ったところ、
「この下着は必ず結果がでる。出ないのであればあなたの着方が悪いということ。」
と言われてしまい、その時初めて、
「あッッこれ…! どうやっても自分の正しさを証明できないやつだ…!」
と思い、自分が高額で手に入れたシロモノの価値と自分が負った負債とを比べて絶望したのでした。
(補正下着は意味がないというわけではないですよ。その時点でもいくらかスタイルに変化はあったかもしれない。でもそれで変われる体形の変化はたかが知れていることが予想されたのに対して、4年ものローンはガチで重たかったのでした…)
その後はきちんと装着することもお手入れすることも面倒になり、何より暑かったので、着るのをやめてしまいました。
ちなみに、ローンは毎月きちんと払っていたのですが、その後にゃー将軍はワーキングホリデーに行くことにし、ローン分の預金を貯めた状態で出国したのですが、そのことをすっかり忘れて滞在期間を当初より延長したので、支払いが滞り、それがどうやら親に連絡がいったようで、当時滞在していたオーストラリアに母から電話がかかってきました。
そして洗いざらい話したところ、
「あぁ、あの下着・・。はぁ(溜息)。わかった、その分口座に入れておくわ。」
と言ってもらったのでした。
今考えてみると、母は父には内緒で払ってくれたのかもしれません。
父が知ったら
「そんなくだらんもんに40万!? 利息が勿体ないから一括で払っとけ! んで、それをきっちりにゃー本人に後で支払わせろよ!」
とキレ散らかしていたと思います。
帰ってきてからローンはちゃんと前倒しで完済しました(下着は捨てた)。
灼熱の足痩せエステ
次にハマったのは、補正下着のローンを払い終えたぐらいの頃だったかと思います。
ある日渋谷のマルイ(今で言う渋谷モディ)前を歩いていたところ、この世のものとは思えないぐらいの美しい男の人に声をかけられました。
岡田将生くんをホスト風にした感じかな…
「可愛いね、何してるの?」みたいなナンパ風でした。
その後雑談をしたはずですが、あまりのイケメン具合ににゃー将軍がぽぉ〜っとしていると
「きみ(にゃー将軍)はすごく可愛いけど、まだ磨かれていない原石という感じだ。」
というようなことを言われ、
「僕、いいところ知ってるけど、きみなら絶対すごく垢抜けるよ!」
とのことで、そのまま付いて行ってしまいました。
着いたのはすぐそばの雑居ビルの一室で、座り心地のいい椅子があり女の人が対応してくれ、あのイケメンはすぐにいなくなってしまいました。
そこはサウナで汗を流した後、激痛のマッサージをしてくれるお店で、それを耐えきると足痩せができるということでした。
その痛みがなんだか効きそうに思えました。
そしてここでも最後に個室に通され、今度はゴージャスで完璧な美人が出てきて、今後通うことになるコースの説明を始めました。
さすがににゃー将軍も補正下着で痛い目をみていたので、断ろうと思っていたのですが、金額を聞くと18万円で、なんだか安く感じてしまいました。
そしてこちらも契約し、何度か通ったものの、やっぱり痛いから嫌ということで途中で通わなくなってしまいました。
共通点は
どうしてこんなにコロコロ騙されてしまうのか、にゃー将軍の場合はですが、サロンなどにしばらく滞在して時間が経っている間に、何人かの人が親身に対応をしてくれて、その後契約などの話になるわけですが、そのこれまで親切にしてもらった恩をこちらは何も返さずに帰るわけにはいかないという気持ちになってしまっていました。
その会社からしたら物を売りつける為に必要なことをやっているだけ(しかも適当に見つけたターゲットにいきなり恩をなすりつけるスタイル)で、恩を感じる必要はないはずなのですが、長い時間をかけてマッサージをしてもらったり下着を着せてもらったり、そういうことをしてもらう間は嬉しそうにしているのに、いざお金の話になると「いらないです」と言うのはいいとこどりでいけないことのように思ってしまっていました。
しかし、にゃー将軍はとにかく「美しくなりたい」という欲に付け込まれてばかりでした。
七つの大罪で言う「高慢」かなぁ? いや、これから綺麗になりたいわけだから「嫉妬」かな?
終わりに
どんだけ騙されるんだ、というにゃー将軍ですが、この三連チャンでやっと「美はお金で買うことはできない」ということに気付いたのであります。
その後は身の丈に合わないほどの金額を美容に費やすことはなくなりました。
私のお友達のM(当時20代半ば)は、携帯の機種変更をしにショップに行って、数十分かけてプランの説明なども聞き、もう契約手続きの最後の最後に、
「あと何点か注意事項がございますので、読み上げさせていただきます。」
という中の一点にどうしても納得できない部分があり、
「・・ん? あ~そうなんですか? ・・そうか、それは想定外だったな・・。う~ん、この話はなかったことにしてください。」
と言い放ち帰ってきていました。
にゃー将軍はMのことを「心臓つよ!!」と思っていたのですが、Mのやったことは何らおかしいことではなく、当然なことなんですよね。
でも当時のにゃー将軍は「これまで契約する雰囲気で話を聞いていたのに、最後の最後で大どんでん返し」というのはどうにもまずいことのように思えてしまうのでした。
「どうせ契約しないならもっと早いうちに断るべき」とか「相手のショップ店員さんに激アツリーチと思わせておいて、やっぱり契約しないとなるとがっかりさせてしまうのでは・・」という思考回路でした。
でも判断に迷うようなことを最後の最後に持ち出してくるのもずるい話だし、やっぱりMの対応は鮮やかで毅然としていて素敵です。
にゃー将軍は高い授業料を払ってやっと「嫌なものは嫌」と言えるようになってきたように思います。
でもこれからも気をつけよっ
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