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産後ポンコツになるのは心と体に加えて頭脳もという話

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こんにちは、1歳半の愛娘チャプちゃんの育児奮闘中のにゃー将軍です。

 

出産は重労働なので、産後体はズタボロで、メンタルも乱れやすく産後うつにも注意ということは結構知られていると思うのですが、頭がろくに働かなくなったのは想定外でした。

 

私のような人ばかりではないとは思いますが、こんな人もそこそこいるかもしれないので、世の妊婦の旦那さん、育児中のパパ、今後子供を持つかもしれない人や周りのみんなにこんな場合もありますよというのを書きます。

 

 

産後のママは本当に大変なんだってば

今までの人生で一番辛い1年だった

出産してからの1年は本当に辛かったです。

 

幸福か不幸かって言えば完全に幸福で大ハッピーハッピーなんですよ、でもそれと同時にすごい体はしんどいし、わからないことが洪水のようにあってずーっと右往左往していて気が休まる暇がない。

 

私の場合31時間の難産で会陰を切ったのに加えてお尻の穴の方まで切れてしまい、座っていても立ち上がるときも歩くときも傷が痛くて、体全体も重くてだるくて、本当ならしばらく静養することだけに集中したかったところに’寝たら起こされる拷問’のような3時間ごとの授乳生活が始まりました。

 

そして、とにかく頭が回らない。

 

頭にもやがかかったようで、自分が何をどう感じているのか、何に困っているのか、何がわからないのか、何をどうしたら楽になるのか・・ぜ~んぜんわからなくて、ずっと

「ええ~っと、え~っと」

と言っていました。

 

それで、

「あ、そうだこれについて考えたかったんだった!」

と思うと赤ちゃんが泣き、おっぱいをあげたりおむつを替えたりして、で、

「さっき何か考えなきゃいけないことがあったような気がする。え~っとなんだっけ、え~っと」

とまたずっと悩んでいるというか、実際何も前に進んでいない時間を過ごすのです。

 

論理的な思考だとか相手の側に立ってのわかりやすい説明なんてとてもとても・・目の前のことでいっぱいいっぱいの日々でした。

 

産前にはわからないことが多い

育児教室や育児雑誌なんかでも、産前に決めておいた方がいいこととか考えておいた方がいいことをアドバイスされるのですが、初産の妊婦にとっては産後のことって未知すぎてリアルに想像するのが難しいです。

 

そもそも陣痛がどんなものかわからなくて怖いし、赤ちゃんが無事生まれてきてくれるかどうかがわからない。

 

とにかく今は無事に出産を終えること、生まれた先のことは生まれてから考えようと思っていました。

 

「産後うつになってしまったら大変だけど、そうでなければ体はしんどくても頭は普通なんだからわからないことはググればいいし、足りないものがあればAmazonで頼めば翌日には届くし」と思っていたのですが、ポンコツ太郎になった私は何をググればいいかわからないし、何を頼めばいいのかわからないのでAmazonも役に立ちませんでした。

 

おっぱいにはいろんなタイプがある

産前に予想が難しいものにおっぱいがあります。

 

自分のおっぱいがすごい出るのか、もしくは少ししか出ないのか、はたまた全然出ないのか・・というのは産んでみないとわからないと思います。

 

育児教室や産院では「あくまで母乳で育てるのが母子にとって望ましい、でも粉ミルクも母乳に遜色ないから、どんどん使うべし」ということを説明されました。

 

だからほとんどの妊婦は「出る分は母乳で、足りなければミルクを足そう♥」ぐらいの感覚で出産に挑むと思います。

 

で、怒涛の新生児育児が始まってから、おっぱいが出すぎる人は乳腺炎になったりするし、十分出ていても足りないんじゃないかと不安になることも世界のママさんに共通のことらしいし、全然出てない気がするからミルクで育てようにも哺乳瓶を拒否されたりという話もよく聞きます。

 

普通の頭の状態であれば、おっぱいが出すぎる人用のハックやあんまり出なくてもっと出るようにしたい人用のハック、ミルクで育てる場合のハックなどネットで色々見つけられると思います。

 

でも、私は産後すぐにおポンコツ小太郎になってしまったので、自分がどのタイプなのか、自分みたいな人へ向けたアドバイスはどれか、っていうことを判断することができませんでした。

 

「ネットを見てもみんな違うこと言ってる、何を信じればいいかわからない~」

と母乳外来に通うことにしました。

 

母乳外来で随分救われました。

 

ただ、他の問題も勃発しました。

 

一人の助産師さんがやっている母乳外来にいったのですが、その人が後で考えると結構極端なことを言う人で、ありがたく頂戴するべきアドバイスと話半分で聞き流しておくべきアドバイスがあり、それを取捨選択する必要がありましたが、そういう高度なことはおコツポン太郎には無理でした。

 

赤ちゃんにもいろんなタイプがいる

おっぱいを飲まないでミルクを飲む子、ミルクを飲まないでおっぱいを飲む子、寝つきが悪い子、寝たらなかなか起きないからおっぱいをあげるタイミングがない子・・等々色々いて、それぞれに悩みがあります。

 

これも自分の子がどのタイプか判断して、自分に合ったアドバイスは採用すればいいだけの話なのですが、それが難しいので、「みんなにはできることが私にはできない」とか「私の育て方が悪いから赤ちゃんが飲まない(寝ない)」等病んだりしがちです。

 

母が意地悪ばあさんに

そして、これが一番想定外だったのですが、私の母もまた張り切りすぎて、情熱持て余しデリカシーなしばばあになってしまったのです!

 

「おっぱい出てないんじゃないの?」

「赤ちゃんがおっぱいを嫌がってるように見える、美味しくないんじゃない?」

「赤ちゃん泣かせすぎ、私は泣かせずに2人を育てた」

などなど、産後すぐのナイーブな新米ママに言ってはいけないセリフトップ10に入るんじゃないかと思うようなことをがんがん言われ、本当に参りました。

 

しかし言葉が出てこないポンコツにゃー将軍は言い返せず、しかもしばらく実家で家事を全部任せて赤ちゃんのお世話だけをやらせてもらっていた立場なのでぐっとこらえてしまいました。

 

でも悔しすぎて同じ時期に出産した友達に言われたことをそのまま伝えたら、

「赤ちゃん泣かせずに育てるなんて絶対無理ー!笑」

と笑い飛ばしてくれたのがどんなに爽快で嬉しかったことか・・。

 

里帰りを終えて自分の家に戻る途中の車では、夫に自分の母がどんなに意地が悪かったかを懇々と説明していました。

 

 

と、産前に予想できないことで悩むので心身共にクタクタな状態で働かない頭で情報収集しなくてはならずしんどかったのです。

 

 

 

マミーブレイン

ここまで私のポンコツエピソードを披露しましたが、産後に頭が回らなくなることをマミーブレインと呼んだりするそうです。

 

chanto.jp.net

 

  • マミーブレインで典型的なのは次のような状態。

     

    • とっさに適切な言葉が浮かばずうまく話せない
    • かんたんな説明が理解できない、覚えられない
    • ひんぱんにモノをなくしたり忘れたりする
    • 前は読めていたレベルの文章が読めない
    • 何人かに違うことを指示されると、どうしていいか分からなくなる

     

    つまり記憶力・理解力・判断力などが大きく低下した状態で、実際にロンドン医科大学院の研究では妊娠中の女性の脳は一時的に最大7%も萎縮することが報告されているそうです。

 

夫にも色々と当たり散らしたことがありました。

 

「ぴよログに!siriで!やれるようにして!」

と怒鳴ったこともあります。

 

これは説明すると、赤ちゃんのお世話(授乳・排泄・睡眠など)の記録を付けられるぴよログというアプリがあって、siriの設定をすることで例えば「うんちしたよ」と言うだけで記録ができるのですが、その最初の設定がにゃー将軍にはできなかったのです。

 

正確にはやり方を確認して実行するのが面倒なのと忘れてしまうので、使うたびに「あ、また設定するの忘れた」というのを本当20回ぐらい繰り返したところで、夫に「何か手伝うことある?」と言われて、このやんちゃワードが飛び出したのです。

 

でもこのセリフでは意味がわからないのですが、夫は仏のように優しくにゃー将軍のことを猫だと思っているので、「ぴよログ? え、siriで記録できんの?へー便利じゃん、で?設定ができないの?おやおや、お猫には難しかったね・・」と言ってささっと設定をしてくれました(かっこいい)。

 

こんなタイミングで、私の夫ほど優しくて意図を汲み取ってくれる人でなければ「ああん?何言ってるかわかんねえよ」となったり「人にものを頼むときの言い方か?」と怒ってしまってもおかしくないのではないか・・とか思います。

 

このマミーブレインですが、一般的には半年から1年でおさまってくることが多いようです。

 

とりあえず3ヶ月は旦那さんも死に物狂いで頑張ってほしい

「かまいたちの知らんけど」でかまいたちとチョコプラの4人が育児について語っているところを見ました。(4人ともお子さんがまだ小さいみたいです)

 

「めちゃくちゃ仕事頑張ってるのに家の外での事はなかったことにされる・・」

と嘆いていました。

 

わかりますよ、かまいたちもチョコプラも今一番忙しい芸人さんだし、お仕事すごい頑張ってクタクタになって家に帰って、そこで更に赤ちゃんのお世話しなきゃいけなかったのはそれはそれは大変だったと思います。

 

でも、人の頑張りを正しく評価できるのって余裕がある人だけです。

 

私もチャプちゃんが1歳半になった今なら、0歳児育児でてんやわんやだったときに、旦那は昼間の時間には仕事のトラブルの対応とかもしてたことを思うと本当に偉かったなすごかったなと思います。

 

でも当時は余裕がなくて、「二人でするはずの育児を私ばっかり不眠不休でやっている、心身共にボロボロなのに。せめて家にいる間ぐらいフル稼働で働いて私を休ませてくれ!!」と思っていました。

 

元気な状態で区切られた時間一生懸命頑張るのと、ボロボロの状態から回復したいのに目の前の仕事が途切れなくて全然回復できないのとは全然違うんですよ。

 

だから最初の3ヶ月ぐらいは旦那さんにも必死で頑張ってほしいと思います。

 

私がふと「あ、ちょっと楽になった」と思ったのは赤ちゃんが生後8ヶ月の頃思いっきり体調を崩して3,4日寝込んでそれから回復したときでした。

 

夫への信頼感(もしくは不信感)は赤ちゃん誕生後すぐの態度で決まる!?

 

togetter.com

↑これは産後の夫の行動がよくなかったパターンです。

 

この他にも、ツイッターで見かけた三つ子のママさんは、三つ子が0歳の頃全く育児に協力してくれなかった旦那さんに対する嫌な感情が忘れられないと言っていました。

 

その旦那さんはその後話し合いをしたのか本人の気が変わったのかわかりませんが、三つ子が幼稚園に入る頃には立派なイクメンになって、色々と世話を焼くようになってくれたそうなのですが、「一番大変だった新生児の頃何もやってくれなかったのに・・」と思ってしまうそうなのです。

 

旦那さんも最初はどう動いていいかわからなかったのかもしれません、でも一番肝心なのは生まれてすぐであって取り返しがつかない場合もあるということだと思います。

 

素敵なパパたち

togetter.com


↑これは賢い夫妻がうまいことやれているというお話。

 

とっても素敵だなーと思う一方、これを実行するにはちょうどよいおっぱい(あげたいときには十分に出て、旦那さんに見ててもらいたいときにはガチガチに張らずにゆっくり眠れる)の持ち主である必要があるんじゃないかな~

 

なんにせよ、夫婦二人でミッションに向かう姿勢ができていれば何か問題が生じても乗り越えていけそうです♥

 

note.com

 

そして、我らがヨッピーさんにも赤ちゃんが誕生したんですね、とっても可愛い♥

 

さすがヨッピー、赤ちゃんのお世話も頑張っていて、奥さんを休ませてあげることを前提として動いていて本当に素敵な旦那さんです♥

 

最後に

この記事を書こうと思ったのは、リアルでもネットでも私の知り合いの人で赤ちゃんが0歳の時点で離婚してしまう夫婦がごく少ないながらもいたことなんです。

 

それで、夫婦のどちらかを擁護するのは変だとは思いますが、やっぱり産後すぐとなると私はどうしても奥さんの方の肩を持ってしまいます。

 

か弱い赤ちゃんを目の前に責任とプレッシャーでいっぱいいっぱいになっている状況で、何か腹に据えかねることがあったときなんかに勢いで旦那さんに離婚を突き付けちゃうっていうことはあるかもしれないなーと思うんです。

 

でも、それを真に受けて本当に別れちゃう旦那ってなんなの?と思ったんです。

 

一度は永遠の愛を誓った相手が、あなたの赤ちゃんを必死で産んで育てているんだから、傍観者じゃなくて一緒に悩んで一緒に困難に立ち向かう仲間であってほしいです。

 

頭脳がポンコツになったり精神が不安定になっているかもしれない産後1年以内に離婚の話をするのは夫婦共にメリットがないように思います。

 

だってねえ、結婚したい相手を見つけて相手もそうしたいと思ってくれて実際に結婚するってすごいことだと思うし、それで赤ちゃんという素晴らしい存在が二人のもとにきてくれたのにそういうタイミングで別れちゃうなんて勿体ないよ・・

 

と、勝手に思ったという話でした。

 

おしまい